子宮蓄膿症について

Q.子宮蓄膿症とは

子宮内腔に主に大腸菌の感染による膿汁が貯留した、急性および慢性の化膿性の病気のことです。

  

Q.原因はなんですか?

発情後の黄体期(生理が終わってからの2か月間くらい)にこの病気に罹りやすく、出産経験のないイヌのほうが危険性が高いといわれています。繰り返される発情に伴い分泌される黄体ホルモンが子宮壁に変化を起こし、この変化は細菌感染に対する防御能が弱いため外陰部からの細菌が増殖しやすくなります。

  

Q.どんな症状がありますか?

  • 食欲不振
  • 発熱
  • 多飲多尿
  • 嘔吐
  • 陰部からの分泌

元気がなく食欲が落ちたが、水はよく飲む、といった主訴で来院される中高年齢の未避妊雌で子宮蓄膿症が発見されることは珍しくありません。

また陰部より出血、膿が出ている、あるいはやたら陰部を気にする、という主訴で来院されるケースも多いです。

陰部のみならず全身的な症状としてあらわれてくる場合もありますので、おかしいな、と思ったらすぐに受診されることをお勧めいたします。

  

Q.どんな治療がありますか?

子宮頸管が閉鎖されていて陰部からの分泌がないタイプでは外科手術が必要です。子宮内腔に貯留した膿汁が腹腔に漏れ出すと致死性腹膜炎になる可能性があるためです。陰部から分泌があるタイプでは抗生剤などで治療できる場合もありますが、再発の可能性があるため出産予定がなければ外科手術をお勧めいたします。

この場合の外科手術とは子宮・卵巣摘出をいいます。切除する部位は通常の避妊手術と同じですが、子宮内に細菌感染による膿汁が貯留した状態での手術になりますので通常の避妊手術よりリスクを伴います。そのため手術後は数日の入院、治療が必要となります。

外科手術により子宮・卵巣摘出が行われれば、再発することはありません。

▲このページのトップに戻る